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★ 「原告と共に」No.25 2018年10月発行 

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(全8ページ) 「原告と共に」No.25
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● 控訴審第1回期日決定! 12月14日は大阪高裁へ!

 今年は豪雨に台風直撃と各地で大変な被害がありましたが、当会でも7月7日に予定していた総会&講演会を豪雨のため延期せざるを得なくなりました。
 この間、原告団と当会は各地の原発賠償訴訟の応援に行ってきました。7月19日のかながわ訴訟結審、8月8日のひろしま訴訟、9月28日の愛知岐阜訴訟(本人尋問)、10月10日の九州訴訟に参加しました(5面に報告があります)。
 また、原告の齋藤さんを中心に行なっている保養プログラム(8月17~24日)のうちの健康相談会に原告団として初めて参加し、子どもの相手をしたり、午後からは保養家族の歓迎会を兼ねて交流しました(4面に報告があります)。
 9月22日には、延期になっていた総会&講演会を開催しました(総会は6~8面に、講演会は2~4面に報告があります)。
 そして8月29日に行なわれた大阪高裁での進行協議で、控訴審の第1回、第2回期日の日程が決まりました。いよいよ控訴審が始まります。舞台は京都地裁から大阪高裁へと移ります。ぜひ傍聴に来てください。

● 原告・萩原ゆきみさんよりメッセージ

 私たちの裁判への応援に感謝申し上げます。
 一審判決は、東電そして国の責任を明確に認めた「一部勝訴」でした。避難の相当性は2年間の期限付きの中で、会津、千乗、茨城、栃木と地域を拡大し認められました。しかし、認容額は被害に照らし合わせると到底納得出来るものではなく、主張を棄却された原告世帯もおり、私たちは控訴しました。
 高裁では、個別立証に加え「低線量である今も避難を継続すべき確固たる証言と証拠」「避難当初と現在の放射性物質の汚染量」等で被災地の被害実態を世間に知らしめ、良い判決を勝ち取ることで全被害者の救済につなげていきたいです。
 支援者の皆様と弁護団、原告団の三位一体で頑張っていきます。より一層の応援をお願い致します。

● 各地の訴訟の応接に行っています!

◆ひろしま訴訟
 8月8日にはひろしま訴訟第12回期日があり、京都から原告の萩原さん、事務局の池村さん、梅谷さん、中田さんと上野の5名が参加しました。経費節約のため、中田さんに車を出してもらい、萩原さんと上野、それに関西訴訟原告のOさんの4人で山陽道を通り、約6時間(休憩、昼食を含む)かけて広島に到着しました。
 今回大人数で出かけることになったのは、5月におかやま訴訟の応援に行った時、そこに来ておられたひろしま訴訟弁護団の石森弁護士(自身が原告でもある)が「8月8日の期日は原水禁運動に関わっている支援者は長崎に行って、傍聴者が減ることが予想されるので、大勢で来てもらえばありがたい」と仰っていたのに応えたものでした。
 今回行ってみると、開廷前に持たれた交流会にも30名近い方が参加されており、抽選はなかったものの法廷は60席が満席になりました。交流会では被爆2世の高校教員の方が、自身が甲状腺がんになり、医者に「被爆2世ですが、それと関係があるのでは?」と聞くと即座に「それは関係ないです」と言われたこと、知り合った甲状腺がん患者はみな被爆2世だったという話があり、昔も今も変わっていない政府や医療現場の対応にため息が出ると共に、原爆被爆者と福島原発事故の被災者の置かれた境遇の共通性を感じました。
 報告集会にはおかやま訴訟の荒木弁護士(弁護団事務局次長)も参加されており、実家が倉敷市の真備町で2階までの浸水被害に遭ったと話され、豪雨被害を改めて身近に感じました。
  (事務局 上野)
※ 本文には「愛知岐阜訴訟」「九州訴訟」の報告もあります。合わせてお読み下さい。

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