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★ 「原告と共に」No.23 2018年3月発行 

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「原告と共に」No.23 2018年3月号を開きます
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● 「京都訴訟判決」国にも責任! 自主避難の相当性も認定!

◆原告団からのお礼

 暖かい春の日差し照る京都地裁にて、3月15日、原発賠償京都訴訟の一審判決が出されました。
 私たちの判決に、世界中のみなさまが心をお寄せくださり、結果は、東電のみならず国の責任を明確に認めた「一部勝訴」というものでした。
 主張を棄却された原告世帯もいる中で、この5年間の様々な思いが交錯して、私たち原告の顔には涙がつたいました。
 判決では、避難の相当性が2年間という期限付きではありますが認められました。また、損害論においても柔軟な態度を示してくださいました。避難の相当性があると認められた地域も、会津、千葉、茨城、栃木と広がりましたが、認容額は、被害に照らし合わせると納得出来ない所はあります。
 しかし、支援する会のみなさまをはじめ全国に広がる原告、支援者の皆さまのお力添え、時間ある限り細部にもこだわり被告へ切り込んでいった弁護団の先生方の専門的、技術的な対策、一丸となり勇気を振り絞り、声をあげてきた原告たち、京都訴訟ならではの三位一体で頑張ってきた提訴からの5年間が認められたことは深い意義があります。
 支援者の皆さまは、2か月に3回のペースで行われた本人尋問の時でも、天候が荒れた日の署名活動でも、避難者の住宅打ち切りに対する議会への働きかけでも、原告の声を民意へ訴えるためのイベントの数々を企画し呼んでくださったり、サポートしてくださったりとこの訴訟のために献身的にそして「我がこととして」いっしょに今日まで寄り添ってくださいました。
 今後は、あらたな闘志をもって、原告全員の賠償、「避難の権利」の獲得に向け、大阪高等裁判所へ控訴する意向です。
 どうか原告とともに完全な勝利をつかむその日まで歩んでくださいますよう心からお願い申し上げます。

原発賠償京都訴訟
 原告団共同代表
 萩原ゆきみ
 福島 敦子

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● 3/15京都訴訟判決の報告 (一部抜粋)

◆判決報告集会

 最初に川中弁護団長が「判決は国の責任を認めた。明日の東京が続けば、国の責任は動かしがたい事実となる」、「この判決をテコに国と東電を追い込んで、恒久的な解決策をかちとるために頑張っていきたい」と挨拶。
 田辺弁護団事務局長は「棄却の方もおられるので素直に喜べないが、国の責任を認めたのは非常に大きい」、「原告が裁判に踏み切ったのは、自分たちのとった選択が正しかったことを認めてほしい、この一点。そして国と東電は加害者としてなすべき支援をきちんとやってほしいと。それを実現していく一歩になった」、「国は裁判で争うのをやめ、避難者に謝罪すべきだ」と述べました。
 次に原告団共同代表の福島さんが「被ばくしない権利が認められた判決だと思う」、「国はまず謝罪し、私たちとの交渉の場を設けてほしい」と訴え、同じく共同代表の萩原さんは「全員でないので悔しいが、福島県外でも結構認められたのは嬉しい」と述べました。

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