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★ 「原告と共に」No.22 2018年1月発行 

● コンテンツ
判決は3月15日に決定!
(全6ページ)
原告と共に No.22
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● 原告からのご挨拶 ―時が来た。― (原告団共同代表 福島敦子さん)

 新年あけましておめでとうございます。福島敦子です。
 昨年は、崎山先生の専門家証人尋問から始まり、原告54世帯の本人尋問 (うち代表原告4名は2016年12月14日に実施) が怒涛のように行われました。9月29日の結審まで実に駆け抜けるような日々でした。本人尋問が目まぐるしく繰り返される期日の傍聴席を、常に満杯にするよう駆けつけてくださったみなさまの熱い想い。照り付ける日差しの下、寒い風吹きすさぶ中、公正判決をお願いする街頭署名でのみなさまの真剣な表情。お話会を開いてくださり市民の方々への知る機会を作ってくださったり、公聴会に参加し傾聴し意見交換してくださったり。感謝の気持ちは言葉に尽くせないものがあります。
 今月は東京にて全国の被害者訴訟の原告団総会と支援者ネットワークの結成集会が行われ、2月、3月は小高区や私たち京都訴訟団や東京、いわき市の被害者訴訟団の判決が予定されています。判決が下されるその日まで裁判官へ私たちの声を届けていきたい所存です。
 昨年は酉年。「とり」で収穫の年といわれます。今村元復興大臣や吉野復興大臣の失言と避難者の避難者用住宅問題の深刻化、水道法改正案や種子法の廃止、GPIF(年金積立金管理運用行政法人)の政治的利用、社会保障の改悪、沖縄の基地問題、Jアラートの乱発、憲法改正など「国による国富の乱獲」が目立った年でありました。
 今年は成年。戊は、ほこの象形。一文字にほこで 「断つ」 の意味を表します。乱獲された「国富」を「刈り取り」戻す。さる、とり、いぬ。まさに役者はそろいました。今年は、国と東電に謝罪させ大きく施策を転換させて行くべき年となりましょう。勝訴はすぐそこ。
 時が来た。いざ、出陣!

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● 3月の山場へ向けた全回的取り組み 支援する会事務局長 奥森祥陽さん

 明けましておめでとうございます。昨年は本人尋問に始まり専門家証言を挟み、無事結審まで取り組みを進めることができました。
公正判決要請署名については、年末の12月26日に第6次提出として10団体・3,113筆分を提出し、累計で155団体22,607筆となりました。多大なるご支援をいただき大変ありがとうございました。
 今年は原発賠償訴訟にとって、昨年にも増して重要な年となります。3月には京都訴訟(15日)、東京(16日)、いわき避難者(22日)と3訴訟の判決が連続して出されます。京都訴訟を始め全国の訴訟団は、この3連続訴訟で勝利判決を実現し、全面解決への流れを作り出すために、新春から大きな闘いを準備しています。

 まず、1月27日(土)には東京・文教区民センターで「国・東京電力の加害責任を断罪し新たな原発被害救済の枠組みを作る全国総決起集会」を全国からの参加で成功させます。京都からも大勢で参加したいと思います。総決起集会では、原発被害者訴訟原告団全国連絡会としての統一要求書が公表されます。今後、この統一要求書を軸に、国と東京電力との交渉を本格化させていきます。
 またこの日には、各地訴訟の支援団体の横断的組織として「全国支援ネットワーク」も結成されます。これで、原告団・弁護団・支援団体それぞれの全国組織が確立することになります。各地訴訟の判決を受けて、被害者救済の枠組みを作っていく闘いの大きな陣形ができたといえます。

 3月15日には3連続判決のトップを切って京都訴訟の判決が出されますが、支援する会としては、遠方にいる原告も含めできるだけ多くの原告に来てほしいと思っています。そのために、遠方原告に対する交通費を助成したいと考えていますので、財政的なご支援もよろしくお願いしたいと思います。

 そして、3月27日には、3訴訟判決を受けての院内集会の開催とともに、原告団統一要求に基づく国・東電との交渉が準備されています。ここにも京都訴訟団として参加していきます。

 さらに、控訴審(大阪高裁)への準備も欠かせません。完全勝利判決の場合は国と東京電力が控訴してくるでしょう。一部勝訴や敗訴の場合は、原告側が控訴しなければ判決が確定してしまいます。今後さらに控訴審を闘うことは、原告にとっては苦しいこともあるでしょうが、原告全員で控訴することが必要ですので、支援する会としても控訴審を闘う態勢作りを進めていきます。引き続き、大きなご支援を心からお願いいたします。

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● 「公正な判決を求める要請署名」 3,113筆提出!

 12月26日、今年最後の署名提出行動を行ない、原告の福島さん、吉野さん、河本さん、大飯差止訴訟事務局長の吉田さん、事務局の奥森、上野が参加しました。今回提出したのは、団体署名10団体、個人署名3,113筆で、提出済み累計は団体署名155団体、個人署名22,607筆となりました。署名はまだまだ続けますので、引き続きご協力をお願いします。

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原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会
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