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★ 「原告と共に」No21. 2017年9月発行 

● コンテンツ
(全4ページ) 「原告と共に」No.21 2017年9月発行
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● 9月29日はいよいよ結審! 公正判決署名にご協力を!

 2013年9月17日に第1次提訴した原発賠償京都訴訟は、因果関係論・責任論・避難の社会的相当性・損害論などの立証と54名の原告本人尋問を終え、いよいよ結審を残すのみとなりました。原発賠償京都訴訟団(原告団・弁護団・支援する会)では、9月29日の結審期日の午後から、丸4年間にわたる裁判を担ってきた原告・弁護士・支援者それぞれの努力をねぎらうと共に、勝利判決をかちとっていく決意を固める場として、「提訴から4年!みんなの思いを集めて勝利をめざそう ラストスパート集会」(レセプション)を開催します。期日の傍聴とともに、レセプションにもぜひ参加してください。
 原告団は、本人尋問が終わったタイミングで、原告の手記を集めた本の出版に着手しました。編集委員を選び、原告に手記を寄せるよう呼びかけ、自分たちで校正するなど、原告自身が作った本が8月末に完成しました。
 この本には32名の原告が手記やアンケートを寄せており、避難を決意した経過や避難に伴う苦労や葛藤、原発事故を引き起こした東電や国への怒りなどがそれぞれの言葉で書かれており、読み応えのある一冊になっています。ぜひお買い求めいただき、周りにも広げてください。

● 原告団手記集完成! 「私たちの決断 あの日を境に……」

編集作業に参加して 原告 井原貞子さん

 京都訴訟原告団を応援して下さる皆さま、長きに亘り熱いご支援ありがとうございます。この度手記集『私たちの決断』の出版に漕ぎ着けられたのは、ひとえに皆さまのお蔭があってのことと感謝いたします。今年6月全員の本人尋問を終了しましたが、短時間の主尋問で伝えきれなかった思いがこの冊子に結実しました。出版へ導いて下さった弁護団の皆さま、企画・編集・出版・販売のあらゆる場面で協力して下さり、またいつも見守っていて下さる支援の皆さまがいてこそ叶った団結の証です。
 書き手が原告であればこそ、編集も原告が行う意義はあったと思います。私も避難して6年、一緒に避難した父を4年目に亡くし、母が苦渋の帰郷を果たしたばかり、住宅費も4月から、茫然となっておりましたので、編集作業を手伝い、得るところが多くありました。原告から寄せられた原稿の校正作業は、綴られた文章を丹念に辿り、精読、訂正していくものです。当然ながら個々の家族や生活状況は異なっており、各原告の避難の背景や苦悩が言葉を通して生々しく伝わってきました。自分だけが大変なのではない、ドラマティックな重い内容と主張が、字面の内側から強烈なパンチのように次々と襲ってきました。追体験を強いられる辛さは否めませんでしたが、避難が間違っていなかったことを確認することができました。また失われた人間関係の絆や健康で安全な生活の、補償を求める共通の思いを知ることができました。
 この本は京都へ避難したという1点でつながった原告団の扉です。しかしこの扉を開ければ誰もがすぐに原告とつながることがきつとできるでしょう。どうか扉を開けてみてください。こうして原告が社会に広く体験と主張を発露する機会を得られたことは良かったと思います。そして私は京都で編集を共にした仲間に故郷を見出すことができました。
改めてこのような機会に感謝いたします。

● 全国で結審判決が続々

 今年の3月には東電と国の法的責任を認める群馬訴訟判決が出ましたが、この秋には千葉訴訟と生業訴訟で判決が出ます。
また、京都訴訟の結審に続き、原発避難者訴訟(いわき)と東京訴訟も結審します。これらの3訴訟は来年3月に判決が出ます。
 これらの訴訟で連続して勝利判決をかちとり、国の政策を転換させていくために、京都訴訟以外の動きにも注目しましょう。

千葉訴訟判決前集会に参加して 原告 堀江みゆきさん

 9月2日、支援する会事務局の奥森さん、上野さんと千葉・生業訴訟連続判決前決起集会へ行 ってきました。
 午前中は作家の落合恵子さんの講演、午後からは井戸弁護士の講演と各団体からのアピールなどと続き、とても盛り沢山の内容でした。
 千葉原発避難者集団訴訟の第1陣は、1月31日に結審し、今月22日に判決がでます。
 千葉の原告からの訴えでは、87歳の方が決意表明され、国と東電の責任は明白、原告が置かれた過酷な現実と悲痛な思いが22日の判決に反映されることを切に願わずにはいられないと訴え、大きな拍手がおくられていました。
 会場では主催者のご厚意で京都訴訟の机を用意してもらい、原告の手記集『私たちの決断』の販売を行ない、34冊売ることができました。また、公正判決署名もその場で書いて下さる方も多く、何枚か集めて持ってきてくれる方もありました。
 この集会に参加して、各地でひとつひとつ判決を勝ち取り大きな力に変えていくとともに、多くの方の関心を集めてよりよい判決を勝ちとらなければならないという思いを新たにしました。
 3月の判決に向けてこれからもご支援くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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