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● 思いよ届け!広島、長崎、福島。どんよりとした雲に覆われたイングランド北部。1957年10月10日、ピーターラビットの生誕地からそう遠くないセラフィールドで、世界初、レベル5の原子力事故が起きました。使用済み核燃料の再処理工場も保有し、東日本大震災前までは日本が大のお得意さんでした。原発推進国のイギリスは、福島第一原発事故前の日本とよく似ています。明白も昨日と同じ朝が普段通りやってくると疑わない、放射能が降ってくるなんて夢にも思わない国民たちです。イギリスでは、福島原発事故後、原発産業に事後利益は見込めないと全英国企業が撤退しました。そのため、20年ぶりのヒンクリーポイント原発新設が延期されていました。しかし、先日政府がゴーサインを出しました。結局、ヒンクリーでは中国とフランス企業によって建設、運営管理されることになりました。その中国資本のトップのマネースキャンダルが発覚、建設予定の原子炉は現在フランスで亀裂が入り問題になっているものと同型。にもかかわらず、安全性や核廃棄物について全く議論がされないまま強行されています。現在、ウェールズを含め更に2カ所で原発の新設を予定しています。しかも、東芝と日立が出資、建設に携わっています。自国が管理をできない状況で外国企業100%で原発を作ろうとしている英国。狂気です。 私は3年前、ヒンクリー原発新設と核兵器反対の集合に招待され、発言する機会をいただきました。その日は広島原爆が投下された8月6日でした。「地球上全ての原発がなくならなければ、チェルノブイリ、フクシマ、それに続く事故が起きてしまうかもしれない。福島原発事故によって今でも苦しんでいる被災者達がいることをイギリス人にも知ってほしい」と伝えました。観客の中には「世界で最も影響力のある100名」に選ばれているマイケル・イーヴィスさんもいました。彼は世界最大のロックフェスティバル「グランストンベリーフェスティバル」の創設者で、会場は彼の農場で開かれます。「福島原発事故によって子ども達が避難することは、戦争下に子ども達を疎開させることと同じ当然の権利だ。戦時中はうちの農場にも10名ほど子ども達が疎開に来ていた」と、後のインタビューで語ってくれました。20歳くらいのトレッドヘアーの女性は「これから福島原発事故のことをもっと勉強して力になりたい。あなた達は一人じゃないです。」と涙を浮かべ、ハグしてくれました。集会後は全員で灯籠流しをしました。思いよ届け、広島、長崎、福島。 英国にも、私達の裁判を遠くから応援して下さる万達がいます。心が折れそうなとき、くじけそうなとき、踏ん張れるのは、心ある方々がいてくださるから。皆さん、心から感謝しています。 (園田美都子、福島から京都へ避難) △ページトップへ 原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会 〒612-0066 京都市伏見区桃山羽柴長吉中町55−1 コーポ桃山105号 市民測定所内 Tel:090-1907-9210(上野) Fax:0774-21-1798 E-mail:shien_kyoto@yahoo.co.jp Blog:http://shienkyoto.exblog.jp/ |
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